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2011年3月19日 (土)

2011年3月19日号。<東京から離れてわかる「バックヤード」が正常であることの大切さ>

<これは勝谷誠彦が個人で配信している有料配信メールです。非常時とあって配信元の許可を得て転送します。あくまでも個人が得ている情報からの推察ですの で、内容についてはそれぞれがきちんと吟味して判断してください、という勝谷のメッセージを添えます。なお配信元その他の情報は下記の通り。
 勝谷誠彦HP:http://katsuyamasahiko.jp/
 問合せ:info@katsuyamasahiko.jp
 情報提供・感想:stealth@katsuyamasahiko.jp
 発行:株式会社 世論社>

(2011/03/19 8:32), 勝谷誠彦の××な日々。 wrote:

 2011年3月19日号。<東京から離れてわかる「バックヤード」が正常であることの大切さ>。

 

 3時半起床。名古屋。
 夜明け前、街に出る。3連休の始まりの、ごく普通の日常の街。何なのだろう。私がいた都心も何の被害があるというわけではないのだが、人々の肩がとがっ ていた。しかし、名古屋ではまだ人々が「ごく普通に」歩いている。その違いはここに来て歴然とわかるのである。人は病気になって健康の大切さを知るという が本当にそうだ。
 コンビニに入った。あいている棚もある。東京でこれを見ると「ここもか」と感じるのだが、考えてみれば商品の端境の時間にはよくあった光景だ。東京の棚 のいくつかも実はそうだったのかも知れない。しかしそれを冷静に見られない私もきっと目がつり上がっていたのに違いない。トイレットペーパーがちゃあんと くっつきあって並んでいるのが何とも愛しかった。よく、そこにいるねと声をかけたかった(笑)。
 阪神淡路大震災の時を思い出す。電車が動き始めたなら20分ほども乗れば大阪に出られた。「淀川を超えたら別世界」と私たちはうらめしく思ったものだ が、どれほどあれに励まされたことか。「大阪に行けばなんとかなる」と思えたのだ。「銃後」があった。そこで鋭気をやしなってまた被災地に突っ込んでいく ことができた。
 それを思うと東京で計画停電をせざるを得ないことのダメージの深さは大きい。そのために買い占めなどのパニックも起きる。「最強のバックヤード」がむし ろ足手まといになっている。私のもとに寄せられているさまざまな建設的な提言も、実は首都圏からは少ない。みんなご自身のことで手一杯なのだと思う。はた してこういうオペレーションしかなかったのか、これは落ち着いた時にきちんと研究しなくてはいけないことだと、穏やかな名古屋で思った。

 訂正をまずひとつ。昨日の2本目の号外で仙谷由人さんのことを見出しで官房長官と書いてしまいました。深層心理が出たわけではありません。ホントに出たら首相と書いていた。わはははは。すみません。
 頼まれている告知もここでやってしまおう。母校のMLでまわっているようで多くの学年の卒業生たちから来た。弟からも来た。
 内閣官房が立ち上げて運用しているHPでさまざまな発信をしているが
 <セッション数では一日約50万回、ページヴューでも一日200万~250万程度>
 なのだと言う。だから広く広報して欲しいとのことなのでリンクする。
 http://www.kantei.go.jp/saigai/
 リンクしたものの…どうですか(苦笑)。私は昔もぐりこんだ記者クラブの空気を感じましたが。人々が見ないというのにはそれなりの理由があるのだ。官僚 主義の根本的な宿痾に気付いていないところが気の毒で、これは平時からずっとあったものである。これを機会にそれがわかってくれると、復興の大きな力にな るのだが。まあせっかく一生懸命、仲間がやっていることなのでこれ以上のコメントは差し控えておこう。

 少しづつ、薄皮を剥くようにだが薄日は差してきているように思われる。なぜ最初からそれをしないかったのかとか、責任者は誰だとかいう論議は落ちついてからにしよう。とにかく今はひとつでも多くの命を救い、ひとつでも多くの命を失わないようにすることである。
 福島原発の現場のパニックがおさまってきたように感じられる。この日記ではさまざまなバカとも言える(苦笑)荒唐無稽なアイディアを出してきたが、それが実は大事なのだ。こんなのだってあったじゃん。
 <東京消防庁/3号機へ放水開始>
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110319/t10014774641000.html
 <現場は、地震や津波によるがれきなどで足場が悪く準備作業は難航しましたが、部隊は離れた場所でくみ上げた海水をホースで放水車に送りながら連続して 放水できるよう手作業で全長およそ300メートルのホースを設置しました。そして、午前0時半すぎから、最大で地上22メートルの高さから放水できる「屈 折放水塔車」を使って3号機に向けて放水を始めました。放水はおよそ30分の予定で、くみ上げた海水をそのまま連続して放水し続けるということです。>
 せっかくNHKなのに映像がないのが残念。昨日書いた「配管をつないで海水を連続的に入れられないか」に近いことがようやく出来ている。ようやく海水を 連続的にくみ上げはじめた。その先の「屈折放水塔車」は象に似た形態をしていて、つまりは配管を高々と車の上に立ち上げているうようなものだ。プールに 突っ込むことはできないが、かなり近くまで行って注ぐことができる。
 とはいえ放射線は出続けている。そして、その影響は政府が発表している避難区域ではとうていおさまりきれないものであり、だからこそ密かな「耳打ち」に よる退避が続いているということはここでも書いてきた。現在のリアルな危険性について武田邦彦先生が緻密な分析をしてくれている。紹介するが、これはまさ にアメリカなど他国が同様に冷静に調査し自国民に告げているように、原発からある距離までの話である。決して東京などの危険を煽るものではない。勝手に推 測して「うちも危ないのかな」とは思わないで欲しい。そうしたまだ安全な場所での軽挙妄動は本当に危ない人々の足を引っ張るとういことを覚えておいて欲し い。武田さん。
 <原発 緊急情報(14) 3月18日午後9時、放射線速報>
 http://takedanet.com/2011/03/14_9fe6.html
 引用はしないのでしっかり読んでください。そして事実とともに「なぜ政府や御用大マスコミが嘘を言うのか」いや、嘘と言うのが厳しいのであればミスリードをするのか、を考えておきましょう。今後の新しい日本を作る時のために。

 夜明けのコンビニで買った朝日新聞の1面の見出しはこうだった。
 <政府、被災者の集団避難検討/各地の自治体などと調整>
 http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201103180522.html
 ああ、震災発生から1週間たってようやく私が言い続けてきたことが「検討」されるようになった(苦笑)。このタイムラグがどれほどの餓死者凍死者病死者 を生むことだろう。もちろん方針としては間違いではない。しかし、記事のこのくだりを読んで、私は地面に唾を吐きたくなった。
 <これに関連して、被災者支援担当に就任した仙谷由人官房副長官は18日、ソフトバンクの孫正義社長やローソンの新浪剛史社長と相次いで会談。孫氏らが 自らかけ合っている関西や九州など西日本の自治体に集団避難する提案を受け、仙谷氏は「大変ありがたい話だ」と応じた。>
 この日記を読み続けて下さっているあなたや、あなたは苦笑を禁じ得ないのではないか。この事態においても「誰の手柄にするか」に狂奔している連中がいる のだ。それをそのまま垂れ流している記者クラブ馬鹿。同じ大マスコミでもたとえば関西のそれぞれの支局の記者たちは、この虚妄が見えていると信じたいが。 孫正義さんにしても最初は菅直人首相に会うはずだったと聞いている。そこに就任したばかりの仙谷由人官房副長官がしゃしゃり出てくる。いまも大勢の人が死 に行く中で、まだ政治ごっこをやっている。結果として関西広域連合の疎開受け入れは発表はされた。しかしガス抜きをされたわけである。
 関西への「集団疎開」はその「集団」ということを眼目にして打ち上げてアピールするつもりだったと思う。しかし中央の政治利用のガス抜きにあって結果としてさみだれ式の発表になってしまった。
 まあ、いいんですよ。最終的に多くの被災地の方々が来てくだされば。義を踏みにじる奴らに対して、ここで怒れるおじさんがわめいているだけで(笑)。そ の裏方たちの苦労を知っているからね。さきほど支局の記者たちはわかっていると書いたが、読売新聞はちゃんと本質に触れてくれていた。
 <避難所「丸ごと疎開」、関西各府県が受け入れへ>
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110318-OYT1T00938.htm?from=navr
 <近畿など2府5県が参加する関西広域連合は18日、東日本巨大地震の被災者が避難所全体で移る「丸ごと疎開」を受け入れると発表した。
 総計数万人規模になる見通し。丸ごと疎開には、コミュニティーが維持できるなどの利点があり、各府県は空き校舎や公営住宅などを「一時遠隔避難所」として活用する。>
 さきほど「薄皮を剥ぐように」と書いた。私も文句ばかり言っているが、一歩一歩、まだしもいい方に行っているとは思うのだ。要は被災された方々の安全と 幸せが担保されればいいのである。そのために文句を言ってどんなに脅されたり叩かれたりしようとも、私は命まではもっていかれないのだから。

 政治の世界でも実は今回の地震なみの大変動への兆しがある。この本紙では紙幅(何だいったい・笑)が足りないので、あとで号外で書きたいと思う(何してんだよ、おまえ・泣)。それよりも、そろそろ今日の最後には、この内向きな姿勢から目を外に転じる姿勢をはじめたい。
 リビアがえらいことになっている。
 <安保理がリビアの飛行禁止区域設定、市民保護に「あらゆる措置」>
 http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201103180019.html
 <国連安全保障理事会は17日、リビア上空の飛行禁止区域を設定し、市民を守るために「あらゆる必要な措置」を講じることを承認した。
 あらゆる必要な措置とは、軍事行動も含むことを示す。>
 戦争ということである。これに対してカダフィ大佐は「停戦」という奇策を打ち出してきた。世界は日本の大災厄と北アフリカでの戦争、それに続いているアフガンやイラクという3面作戦を強いられることになる。明日からはこうしたことについても徐々に書くことを復活するつもりだ。。
 復活ついでに。久しぶりにこういうこともいいでしょう。昨日、講演が終わったのは20時半。そこから車で30分かけてマネジャーのT-1君と念願の店に行った。案内してくれたのは不肖宮嶋の名古屋親衛隊長のH嬢だ。
 「野球鳥」
 http://r.tabelog.com/aichi/A2301/A230111/23011495/
 何だか別次元の焼き鳥でしたね。「おおっ」という焼き鳥なら東京に高い店がいくらでもある。ここは「おっ」なのだ。しかしその声は「おおっ」より大き い。わかりにくくてすみません(苦笑)。何しろ一本110円から。しかしその味は東京の一本500円とる店をはるかに凌駕した上でそこにはないものがあ る。たとえば「皮」。皮が嫌いな人はあのふにゃりとした食感のせいだと思うのだが、同じ皮でもまるでミルフィーユのそれのような軽やかさだ。
 ガード下の店内は煙が濛々。カウンターの椅子はそのへんから拾ってきたような一枚の板だ。しかしこの高貴な感触は何だろう。なるほど名古屋らしい店をは じめて見つけたと思った。酒はもちろん福島県のものを頼んだ。二本松は大七酒造の「生もと」(もと、は酒へんに元)。蔵は損害は軽微だったようで何より だ。
 http://www.daishichi.com/cgi-bin/v-board.cgi?id=info&sw=view&cd=20110312114856
 やはり充電のためにはバックヤードが必要なのだ。さて元気溌剌、東へと戻るぞ。

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